俗世灼く 炎天知らぬ 岩の苔

実験的にnoteと同じ内容を載せています。

お米櫃と一期一会

 あなたは家でご飯を炊くか?ご飯を炊くなら一度に何キロのお米を買うか?買ったお米はどのように保存するのか?私の実家では一度に半俵分、つまり30キロの玄米を買って、近所の精米所で好みの程度で精米していた。お米袋は高さ1メートルくらいの茶色くて丈夫な紙でできていて、何十年も前には最先端だった計量米びつに二人かかりで入れていた。結婚して実家を出てからは、月一で無洗米5キロをコープこうべの個別宅配で買っている。
 しかし、昨日生まれて初めてお米を1キロ買った。今回お米を注文し忘れたので、米不足に陥ったのだ。来週半ばにはコープこうべのお米が来るので、1キロあれば十分だと判断した。そこで近所の食料品店にたまたまあった、ハーブ米なるものを1キロを買った。久々の無洗米じゃないお米だ。しかもブランド米。普段なら買わない。
 帰宅後さっそくお米袋をハサミで切って、中身をお米櫃に開けた。条件反射的な作業を終えて気が付いた。お米袋の保存用チャックに。そのお米袋はそのまま立てて使えるほど丈夫なことに。

 私は今まで、お米袋は中身をお米櫃に入れる前提で製造されている、と思い込んでいた。実家でも今の家でもお米櫃を使っている。5キロの米袋をそのまま入れて使えるお米櫃もあるが、とりあえずお米はお米櫃に入れるものだと思い込んでいた。
 しかし、自分とは違うライフスタイルの人はたくさんいる。例えば、キッチンの狭いワンルームマンションで暮らし、ご飯は炊くけど毎日は炊かない人。お米は少しずつ買いたいだろうし、そのまま保存できるパッケージならお米櫃がいらないので省スペースだ。

 私は自分の固定観念に縛られて、お米袋ごとお米を保存する生活を経験する一期一会の機会を捨ててしまった。思い返せば固定観念に縛られたために失敗したり、よい経験をし損ねたことがあった。固定観念にはよい面もあるのだろうけど、縛られると一期一会の出会いを見落とすこともある。
 さて、肝心のお味はというと。無洗米じゃない方がお米本来の味が引き出されている気がした。無洗米のご飯はまずいと言っていた人の気持ちがちょっとわかった。無洗米でないかどうかより、ブランド米だからおいしいのかもしれない。でも便利でお手頃価格で宅配までしてもらえるコープこうべの無洗米を、相も変わらず買い続けるだろう。ハーブ米との出会いも一期一会だ。


ここまでお読みいただきありがとうございました。以下関連リンクのコーナーです。

今回食べたハーブ米の紹介記事。

xtrend.nikkei.com


今回買ったのとは違う商品だけど、島根県おおち地区のハーブ米。 

 

ラグビーチームみたいな名前のお米袋のまま入れられるお米櫃。


そのまま保存できるきぬむすめ(無洗米)。1パックからも買えます。

 

 

 

30キロのお米が入る軽量米びつ。

 

卓上でも使える5~6キロ用のもあるようで。